Solr 3.5 がリリースされました。CHANGES.TXT に含まれる内容を翻訳してみました。内容を見なす時間が無かったのでドラフトということでご容赦下さい。なお、誤訳、日本語としておかしな点がありましたら、ご指摘ください。なお、3.4 -> 3.5 の分のみの翻訳ですが、そのうちそれ以前の分も翻訳するかも知れません。
Apache Solr リリースノート
はじめに
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Solrは、Apache Luceneプロジェクトが提供する人気の高い、非常に高速なエンタープライズ検索プラットフォームです。主な機能として全文検索、ヒットハイライト、ファセット検索、動的なクラスタリング、ダータベースとの接続、そしてWordやPDFなどのリッチドキュメントの取り扱いなどが含まれます。 Solr は、非常にスケーラブルで、分散検索とインデックスのレプリケーション機能を提供しています。そして、世界の大規模なインターネットサイトの多くの検索とナビゲーション機能を強力にしています。
SolrはJavaで書かれ、スタンドアロンの全文検索サーバーとしてTomcat などのサーブレットコンテナーで稼働します。 SolrはLucene Java検索ライブラリを全文検索インデキシングと検索のコアとして利用しています。そして、REST風のHTTP/XMLとJSON APIによって、ほとんど全てのプログラム言語から簡単に利用できます。Solrの高度な設定機能によって、Javaによるプログラム作成を行わなくても、多くのタイプのアプリケーションに対応することが可能です。さらに、幅広いプラグインアーキテクチャーによって、より高度なカスタマイズが必要な際にも対応できます。
利用を始めるにあたっての、より多くの情報については、README.txt と http://lucene.apache.org/solr をご覧下さい。
================== 3.5.0 ==================
主要コンポーネントのバージョン
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Apache Tika 0.10
Carrot2 3.5.0
Velocity 1.6.4 and Velocity Tools 2.0
Apache UIMA 2.3.1
Solr 3.4 からのアップグレード
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* VelocityResponseWriter は、コアに含まれていません。利用する場合には、JAR と関連する
ファイルを追加(<lib> あるいは、solr/home 以下の lib に含める)し、solrconfig.xml に以下の
ように記述する必要があります。
<queryResponseWriter name="velocity" class="solr.VelocityResponseWriter"/>
新機能
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* SOLR-2749: FastVectorHighlighter へバウンダリースキャナー(境界認識の仕組み)を
追加。<boundaryscanner/> を名称とともに solrconfig.xml へ定義し、パラメータ
hl.boundaryScanner=name により、その名称を指定することによって利用します。
(koji)
* SOLR-2066, SOLR-2776: 分散グルーピングのサポートを追加しました。
(Martijn van Groningen, Jasper van Veghel, Matt Beaumont)
* SOLR-2769: 新しい Hunspell stemmer のファクトリーを追加したことにより、99言語の
ステミングが可能になりました。
(janhoy, cmale)
* SOLR-1979: 新しいコントリビューション"langid"として、Update Processor による
言語判別機能を追加しました。
Tika の LanguageIdentifier か Cybozu language-detection library のどちらかを利用できます。
(janhoy, Tommaso Teofili, gsingers)
* SOLR-2818: SolrJ でのレンジファセットで、before/after の件数のレスポンス解析サポート
を追加しました。
(Martijn van Groningen 経由で Bernhard Frauendienst)
* SOLR-2276: PhoneticFilterFactory へ、Cologne Phonetic サポートを追加しました。
(rmuir を経由して Marc Pompl)
* SOLR-1926: hl.q パラメータを追加しました。(koji)
* SOLR-2881: 数値型で sortMissingFirst/Last をサポートしました。これには、Trie 型と
Date 型が含まれます。
(Ryan McKinley, Mike McCandless, Uwe Schindler, Erick Erickson)
* SOLR-1023: StatsComponent で date フィールドと string フィールドをサポートしました。
(Chris Male, Mark Holland, Gunnlaugur Thor Briem, Ryan McKinley)
* SOLR-2578: ReplicationHandler のバックアップコマンドが 'numberToKeep' パラメータを
サポートしました。これにより、最近の N 件のバックアップのみを保持し、それ以外の
ものを削除出来ます。
(hossman 経由で James Dyer)
最適化
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* SOLR-2742: SolrJ: 全ての add() メソッドがオプションパラメータとして commitWithinMs
を提供し、開発者がより簡便にこの機能を利用できるようにしました。 (janhoy)
バグ修正
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* SOLR-2762: (4.x 系からのバックポート): FSTLookup がリクエストよりも少なく重複
あるいは1件の結果を返していました。
(David Smiley, Dawid Weiss)
* SOLR-2748: CommitTracker が commitWithin または maxTime 指定による autoCommit
を利用している際に、頻繁に commit を行うことで新しいサーチャーが登録されるまで、
追加をブロックすることがありました。(yonik)
* SOLR-2726: Suggester とともに spellcheck.q 利用時に NullPointerException が発生して
いたのを修正しました。
(Bernd Fehling, rmuir 経由で valentin)
* SOLR-2772: 0001-1000 の期間の日付パース/フォーマットを修正しました。
(hossman)
* SOLR-2763: サイズ0のファイルをマルチパートフォームで POST した際に、
Extracting Update Request Handler が例外を発生し、400 を返していました。
(janhoy)
* SOLR-2780: 複数選択ファセットで、group.truncate パラメータを扱わない問題を
修正しました。
(Martijn van Groningen, Ramzi Alqrainy)
* SOLR-2791: Replication: 通常の poll では無く、fetchindex コマンドによりレプリケーション
が始まっていた場合に、abortfetch コマンドが効きませんでした。(shalin 経由で Yury Kats)
* SOLR-2861: 非常に稀なコミット時のレースコンディションにより、NullPointerException
が発生する問題を修正しました。(yonik)
* SOLR-2829: 間違った equals メソッドにより、ご判定される問題を修正しました。
(Yonik Seeley, Hossman, Erick Erickson. Marc Tinnemeyer がバグを発見)
* SOLR-2902: SpellCheckResponse において照合リストのパースが間違っていたため、
レスポンス中の照合結果の件数が間違っていました。
(Bastiaan Verhoef, Simon Willnauer 経由で James Dyer)
その他の変更点
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* SOLR-2750: "update.chain"と"update.param"の両方があらゆるところで利用できるように
しました。SOLR-2105 もご覧ください。(Mark Miller, janhoy)
* LUCENE-3410: WordDelimiterFilter コンストラクタが複数の int パラメータをブーリアン
として受け取っていたのに代わり、優先コンストラクタは、1つの int 型ビットフィールド
変数を受け取ります。(Chris Male)
* SOLR-2758: ConcurrentLRUCache を、SolrJ モジュールの org.apache.solr.common.util
パッケージから、Solr-Core モジュール org.apache.solr.util パッケージへ移動しました。
(Steve Rowe 経由で David Smiley)
* SOLR-2756: Maven 設定: 未使用の zookeeper 依存関係の整理を行いました。
geronimo-stax-api への依存関係は、Java 1.5 環境下でのみ有効となります。
org.codehaus.woodstox:wstx-asl から推移的なstax:stax-api への依存は除かれます。
(David Smiley, Steve Rowe)
* SOLR-2770: 'ant generate-maven-artifacts' は、Solr 固有の jdk15-compiled
carrot2-core 依存関係の maven artifact を生成します。(Steve Rowe)
* SOLR-2766: solrj と test-framework それぞれの javadoc サイトをパッケージする
ようにしました。
(Steve Rowe, Mike McCandless)
* SOLR-2771: Solr モジュールのテストが solr-core テストクラスへ依存するべきでない
ことから、BufferingRequestProcessor を solr-core テストから test-framework へ移動
しました。これにより、Solr Cell モジュールから、同プロセッサーが利用できます。
(janhoy, Steve Rowe)
* LUCENE-3457: commons-compress を 1.2 へアップグレードしました。(Doron Cohen)
* SOLR-2757: min() および max() 関数において、任意の数の ValueSource をサポート
しました。
(hossman 経由で Bill Bell)
* SOLR-2372: Tika 0.10 へアップグレードしました。(janhoy)
* SOLR-2792: ケースインセンシティブな Hunspell ステミングをサポートしました。
(janhoy, rmuir)
* SOLR-2588: VelocityResponseWriter を SolrCore の依存モジュールから外すため、
contirb モジュールへと戻しました。(Erik Hatcher)
* SOLR-2862: Carrot2 によるクラスタリング機能拡張利用時に、辞書資源の場所を
ログへ明示的に出力するようにしました。このために、IResource と IResourceLookup
の Solr での実装を修正しています。(Dawid Weiss)
* SOLR-2849: Maven POM の依存関係を修正しました。
(Steve Rowe 経由で David Smiley)
* SOLR-2591: solrconfig.xml から commitLockTimeout オプションを削除しました。
(Martijn van Groningen 経由で Luca Cavanna)
* SOLR-1123: JSONResponseWriter が Content-Type として新しい application/json を
デフォルトで返すように変更しました。しかし、Content-Type は上書き可能で、
設定例では、text/plain がセットされています。(Uri Boness, Chris Male)